こんにちは!
コーヒー豆のオンラインショップを運営しているE-island Coffeeの焙煎士江島と申します。
当サイトではコーヒー×アウトドアというコンセプトで情報を発信しています。
わかりやすく解説することを心がけていますので最後まで読んでいただけると幸いです。
カフェでお気に入りのコーヒーを飲んで息抜きする方も多いと思います。最近では、コロナ禍でコーヒー豆を買って、自宅でコーヒーを淹れる方も増えています。
とはいえ、自宅でコーヒーを淹れてみたいけど「豆の選び方がわからない」「好みの味を見つける方法は?」などと、コーヒー豆選びに迷うことはないでしょうか?
そこで今回は、コーヒー豆の品種や種類について詳しく解説します。コーヒー豆を買う際にぜひ参考にしてみてください。
コーヒー豆の品種について
コーヒー豆はお米と同様に品種があり、大きく分けて「アラビカ種」と「ロブスタ種」の2種類あります。
アラビカ種
エチオピア原産でコーヒー生産量の約6〜7割程度がアラビカ種です。
標高1000~2000mの高地で栽培されており、霜や乾燥、病害虫に弱い傾向にあります。
また、風味や香りはロブスタ種より優れており、さわやかな酸味と甘みが特徴です。
アラビカ種は、在来種のティピカ種や突然変異で生まれたブルボン種、ブルボンが突然変異したカトゥーラ種など、さまざまな品種に細分化されています。
ロブスタ種
コンゴ原産でコーヒー生産量の約2〜3割程度です。
アラビカ種とは異なり、標高300~800mの低地で栽培されています。乾燥や病害虫に強く、収穫量が多いです。
カフェインは、アラビカ種の約2倍近く含まれています。
苦みや渋みが際立ち、こうばしい香りが特徴です。
安価で取引されることから、主にインスタントコーヒーや缶コーヒーに使用されています。
世界各国のコーヒー豆銘柄
コーヒーは「コーヒーベルト」と呼ばれる赤道付近の北緯25度から南緯25度まで、世界60カ国以上で生産されています。
それぞれの土や環境によって、味や香り、風味などが異なります。ここでは、主な生産国をご紹介します。
ブラジル
コーヒー豆の生産量世界1位で、世界のコーヒー総生産量の約3割を占めるコーヒー大国です。
国際統計データ専門サイトGlobal Noteの国際連合食糧農業機関 Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO) 資料によると、2020年ブラジルの生産量は、3,700,231トンで1位となっています。
(参考:Global Note「世界の大豆 生産量 国別ランキング・推移」)https://www.globalnote.jp/post-1125.html
ブラジルのコーヒー栽培は、1727年パラ州から始まったと言われています。
アラビカ種は約7割でブルボン種やムンドノーボ種などの品種が栽培されており、苦みや酸味のバランスが良いコーヒーです。
甘く香ばしいナッツのようなフレーバーが特徴です。
ブラジルの豆は、欠点豆の数、豆の大きさ、風味などを考慮し、等級が決まります。
「No.2」~「No.8」と格付けされており、No.2が最高ランクとなります。
コーヒー豆は、主にブラジルサントスNO.2、ブラジルサンマリノ、ブラジルハニーなどが販売されています。また、春限定のブラジル さくらブルボンも人気のコーヒー豆です。
コロンビア
1730年頃にコーヒーが栽培されるようになりました。
ほとんどが小規模農園ですが、世界有数のコーヒー生産大国です。北部、中部、南部の3つの生産地域で栽培されています。
品種はすべてアラビカ種で、カトゥーラ種とバリエダコロンビア種が中心です。
甘い香りとまろやかな酸味、コクが特徴です。
コロンビアでは、大きさのみで格付けされています。スクリーンサイズ16以上とピーベリーのみがスペシャルティコーヒーとして位置づけられています。
17でエクセルソ スプレモ、18でエクセルソ プレミアムです。
コーヒー豆は、コロンビアスプレモ、ナリーニョ、キョウト農園など、等級や農園名などで販売されています。また、エメラルドマウンテンは、完熟したチェリーのみで厳選された高級豆です。
インドネシア
1690年代にオランダ人によってコーヒーが持ち込まれたのがきっかけです。
主な生産地は、スマトラ島・ジャワ島・スラウェシ島などです。
品種は約9割がロブスタ種で、残りの約1割がアラビカ種となっています。
1900年代にサビ病の大流行により、ほとんどのアラビカ種が被害を受けました。
そのため、病気に強いロブスタ種が多く栽培されるようになったのです。
コーヒー豆の等級は、サンプル300gに含まれている欠点豆の数で決められています。
G1:欠点豆数0~11、G2:欠点豆数12~25、G3:欠点豆数26~44などです。
等級は「G1」〜「G5」まであります。
コーヒー豆は、マンデリン・トラジャ・ガヨ・マウンテン・バリ神山などの名称で販売されています。
エチオピア
東アフリカに位置するアラビカコーヒーの発祥地ともいわれ、アフリカの中では1位の生産量です。古くから「モカ」と呼ばれ、独特の風味は「モカ香」と呼ばれています。
主な生産地は、南部のシダモ・イルガチェフェ、東部のハラー、南西部のジンマなどがあります。
エチオピアのコーヒー豆は、フルーティーで華やかなモカフレーバーと明るい酸味、コクなどが特徴です。
等級は、欠点豆の数で格付けされます。G1:欠点豆数0~3からG5:欠点豆数46~90個です。
コーヒー豆は、モカシダモ・モカハラー・モカレケンプティ・イルガチェフェなど、収穫地の名前で販売されています。
グアテマラ
中米を代表するコーヒー生産大国で、甘い香りとフルーティーな酸味、深いコクが特徴です。
ほとんどがアラビカ種です。1969年に品質向上と生産管理を目的として、グアテマラ全国コーヒー協会・通称ANACAFE(アナカフェ)が設立されました。
主な生産地は、アンティグア、フライハーネス、アティトラン、コバン、フエフエテナンゴ、サン・マルコス、ニュー・オリエンテ、アカテナンゴです。
標高によって7等級に格付けされます。最高等級は1350m以上のSHBです。HBは1200~1350m、SHは1050~1200mです。
コーヒー豆は、SHBやアンティグアなど、等級や農園名で販売されています。
タンザニア
キリマンジャロ山やビクトリア湖周辺で栽培され、柑橘系のやや強めの酸味とフルーティーな甘みが特徴です。
等級は、豆の大きさによって格付けされます。最高級はAA、A、B、AB、Cと続きます。
コーヒー豆は、タンザニアAAやキリマンジャロなど、等級や生産地名で販売されます。
ケニア
19世紀末からコーヒーが栽培され始めたと言われています。肉厚なコーヒー豆で、柑橘系の明るい酸味と柔らかな苦味、優しい甘みがあるのが特徴です。
また、焙煎度によって味わいが異なるのもケニアの大きな特徴でもあります。
等級は、豆の大きさによって格付けされます。最高級はAA(スクリーン17〜18)、AB、
C、E、TTと続きます。
コーヒー豆は、マサイAA、レッドマウンテンなど、等級や生産地名で販売されます。
まとめ
今回は、コーヒー豆の品種や種類などを中心に解説しました。世界各国によって、さまざまな味や香りの特徴があります。もちろん、焙煎度合いによっても異なる味を楽しむことも可能です。
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