こんにちは!
コーヒー豆のオンラインショップを運営しているE-island Coffeeの焙煎士江島と申します。
当サイトではコーヒー×アウトドアというコンセプトで情報を発信しています。
わかりやすく解説することを心がけていますので最後まで読んでいただけると幸いです。
空前のキャンプブームの到来から早数年、今にわかに人気なのがコーヒー豆の焙煎。。。
キャンプで焙煎してまったりとコーヒーを飲んだり、またコロナでおうち時間が増えた影響でコーヒーの焙煎を始めた方も多いかもしれません。
自家焙煎コーヒーの魅力は
- 新鮮なコーヒーを飲むことができる!
- 好みの焙煎度に仕上げることができる!
- 比較的安くコーヒーを飲むことができる!
などが挙げられます。
今回は手網焙煎の手順を初心者でもわかりやすくご紹介させていただきます。
最初に焙煎とはなんぞやということを簡単に説明します。
それはズバリ「コーヒー豆を煎ること」
そりゃそうだよと言われそうなのでさらに付け加えるとするなら火を通して美味しいコーヒーを飲める状態にすることです。
その為に主に4つの化学反応が必要となります。
- メイラード反応
- カラメル化
- 加水分解
- 熱分解
とありますがあまり細かいことは置いといて、、、焙煎に最低限必要なことだけで話を続けます。
ハゼについて
焙煎するとコーヒー豆は水分を奪われ一度ギューっと縮んできます。
さらに焙煎を進めると今度は逆に膨らんできます。
さらにさらに焙煎を続けると徐々に膨張して内部の圧力に耐えきれなくなってパチッパチッとハゼ(爆ぜ)ます。
これが1ハゼです!
全体的にパチッパチッという1ハゼが終わってさらに焙煎を続けると今度はビチビチと油を含んだような連続音が出てきます。
これが2ハゼです!
ちなみに2ハゼに入った瞬間が「中深煎り(シティロースト)」と言われています。
手網焙煎での重要な点
仕上げる焙煎度合いを決める!
コーヒー焙煎度合いは一般的に8段階ほどあります。
火力をうまくコントロールできないとほんの一瞬で狙った焙煎度に仕上がらないので慣れるまではざっくり「中深煎り」「深煎り」「極深煎り」くらいのイメージで焙煎すると良いでしょう。
(2ハゼに入る前に焙煎終了する中煎りは難易度かなり高めです)
火力はコンロのツマミではなく手網の高さで調整する!
手網焙煎初心者で焙煎しながら(豆の状態を観察しながら)火力をコントロールするは難しいです。
コンロの火力調整のツマミは最初から最後まで強火(火力MAX固定)にしておき、手網の高さで火力をコントロールした方が余計な動作をしなくて済みます。
火力が強いと思ったら火から遠ざけって、火力が弱いと感じたら火に近づける。
準備編
- 生豆
- 手網
- カセットコンロ or 炭火
- 手袋(軍手など)
- ストップウォッチ
- 金ザル
- うちわ
これだけあれば焙煎することができます。
※火傷しないよう十分に注意してください!
手順
それではいよいよ手順ですがここからはわかりやすく端的に伝えたいので箇条書きで手順を説明していきます。
それではいきます!!
- 手網にコーヒー豆を適量入れる。
- カセットコンロの火力をMAXにする!
- 手網を火にかけシャカシャカ横に振る!
- 豆の様子を見ながらシャカシャカ!
- だんだん色が変わってくる!
- (豆が全体的に黄色くなってきたらゴールデンと言われる状態です)
- パチッパチッと乾いた音が鳴ってきたら1ハゼです!
- (目標は開始から10分以内)
- 1ハゼ中は少し火から遠ざける!
- (温度をキープ!)
- 全体的に1ハゼが終わったら火に近づける!
- 火に近づけて数分で2ハゼに入ります。
- 連続したビチビチ音が鳴ったら2ハゼです!
- (ここで焙煎終えたら中深煎り)
- 2ハゼ中も少し火から遠ざける!
- 豆の様子見ながらシャカシャカ!
- ビチビチ音が激しくなったら深煎り!
- 油がにじんで豆の表面がテカテカしてきたら極深煎り!
- ザルにあげて焙煎を終了です!
- (目標は20分以内で焙煎を終了する)
- 熱いままだと焙煎が進行するのでザルを振りながらうちわで素早く冷ます!
- チャフ(薄皮)を飛ばす!!
お疲れ様でした。
これで一通り焙煎が終了です。
焙煎後ザルにあげた後でも豆自体の熱で焙煎は進行します。
思ったよりも気持ち早めにザルにあげるのが狙った焙煎度に仕上げるコツですよ。
【重要ポイント】
1ハゼ中と2ハゼ中は少し火から遠ざけて温度をキープする
ムラができないようにする為に超超超超重要なポイントです!
コーヒー豆は一斉にハゼるのではなく、すぐハゼる豆(先走りお豆ちゃん)となかなかハゼてくれない豆(恥ずかしがりお豆ちゃん)があります。
そのままの火力で焙煎を続けると1ハゼも終わってない豆や2ハゼに入った豆などが混ざったムラッムラのコーヒーになってしまいます。
火から遠ざけて温度をキープする目的は焙煎度の「足並みを揃える」と言うことです!!
【まとめ】
いかがでしたか?
キャンプで焚き火をしながら手網焙煎をしてみてはいかがでしょうか?
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。